乾坤一擲!②

本日また私の心に響く一発が生まれました。
首位西武に一矢報いる、
オリックス・バファローズT-岡田選手の
決勝満塁本塁打です。

彼はパ・リーグ本塁打王争いのトップを走っておりますが、
今月に入ってから足の肉離れを起こしてしまい
全治六週間の診断が下されました。
誰もがほぼ今季の出場はは絶望的だと思いました。
しかし指揮官の岡田監督は
彼を最後までチームに帯同させる決断を下しました。
その判断が間違っていなかったことを
彼はこの一打席で見事に証明してみせました。

ベテラン田口が繋いだ千載一遇の勝ち越しのチャンスで
どっしりと低重心で構えた独特のフォームから
ノーステップながら鋭いスイングで弾き返された打球は
左中間スタンドにライナーで吸い込まれて行きました。
足を少し引きずりながらベースを周る彼の姿は
あるメジャーリーガーの姿を
私の記憶の奥底から呼び起こさせるものでした。

1988年のワールドシリーズで足の故障をおして代打で出場し、
当時の最強軍団アスレティックスの守護神エカーズリーから
見事に代打逆転サヨナラホームランを放ち
LAドジャーズをワールドチャンピオンに導いた
「提督」ことカーク・ギブソン選手の雄姿です。

彼も負傷の足を引きずりながら実にゆっくりとベースを一周しました。
ちなみに彼がそのワールドシリーズに出場できたのは、
そのたった一回の打席機会だけでした。
またその「乾坤一擲の一発」の印象があまりに強すぎたのか、
平凡な記録で終わったシーズンのMVPまで獲得してしまいました(驚)。

今夜のT-岡田選手の「乾坤一擲の一発」。
激しい3位争いを繰り広げるチームの起爆剤になるのでしょうか?
少なくとも彼のシーズンがまだ続いていくことは間違いないでしょう。

ギブソンの一発は「The Home Run」と呼ばれ語り草となっています。
そんな球史に残るようなシーンを今後も期待したいと思います。
(バファローズの選手のことを二回続けて書くなんて・・・。)