尊厳

クリント・イーストウッドが今年傘寿を迎えるそうです。
それを記念してか先週ぐらいから、
NHKのBS2で彼の関わった映画が放送されております。
昨夜は「ミリオンダラー・ベイビー」でした。

ウチはレンタルして映画を観るという習慣があまりないので
アカデミー各賞を受賞した話題の作品でしたが
満を持して一人での観賞と相成りました。

観た後の率直な感想は、
「なんて哀しい映画なんだろう・・・。」でした。
また「なんて残酷なストーリーを映画化したのだろう?」
とも感じました。
嗚咽してまで映画を観たのは久し振りでした。
(映画館だったら大変なことに・・・。)

女性プロボクサーの格闘シーンばかりが頭に焼き付いていたので、
「ロッキー」みたいなサクセスストーリーだと
勝手に想像していた私の甘い考えを
見事なまでに木っ端微塵に吹き飛ばしてくれました。

「グラン・トリノ」にも深く通じるような
イーストウッドの死生観というか
「人間の尊厳」というものについて深く考えさせられた作品でした。
『どんなに不遇な目に遭おうとも
 人生の中で一瞬の輝きを体験した人間は
 その矜持を抱いてわが命を燃やし尽くす。』

といった感じでしょうか。

深く哀しくも熱い映画でした。
彼にはこれからも、
元気に良い映画を撮り続けていただきたいと思います。
(・・・、80歳なんですけどね・・・。)